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大山古道(イヨリ越え)ハイキング(2016/2/3)

 明日は立春というこの時期が一年を通じて最も寒い。この日は、秦野市観光ボランティアガイドの会が主催する「復活した大山古道坂本道を歩く」というイベントに参加した。


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 集合した小田急電鉄伊勢原駅から路線バスに乗り、大山を目指す。終点の「大山ケーブル駅」でバスを降り、古くからの宿場街を歩きながら、江戸時代から盛んになったという「大山詣で」の名残を訪ねる。もちろん、現在でも県下有数の観光地であり、登山客や参拝客は多く、神奈川県を挙げて観光客誘致の目玉として取り組みが行われているという。



 歩き始めたこの宿場街周辺には江戸時代に盛んだったという「大山講」の一行が、白の行衣などに身を包み、「六根清浄」を唱えながら往来したという雰囲気の残る佇まいが、未だ残っている。


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 歩いていてもなにげに寒い。振り返って大山を仰ぎ見ると、頂上付近は雪雲がかかっているのが見える。

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 大山阿夫利神社の社務局に着く。



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 ここには能楽堂があり、狂言や仕舞が披露されている。また毎年10月には、300年からの歴史を有するという「火祭薪能」が上演されている。





 社務局境内の「なぎの木」。

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マキ科の常緑高木  古くから熊野信仰と結びつき、ご神木として各地の神社に植えられた木として知られます。縁結びのためのグッズはいろいろありますが、なぎの木も古来より縁結びの力がある木として大切にされてきました。葉脈のない葉の特徴から(横方向に筋がありません)、縦には簡単にさけるものの横に引き千切ろうとすると相当の力が必要です。


 

 宿場街の一隅に瀟洒な割烹料理屋がある。名前は「松鈴庵(しょうれいあん)」、営業は午後5時からという。茶懐石料理のおまかせコースは、8千円と1万円の2コースとある。

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 ここは、戦後の政治家「緒方竹虎」(明治21130日~昭和31128日)の別邸と紹介されている。自由党総裁として大きな存在だったそうだが、民主党との保守合同という政治の転換期に急逝したため知名度は高くない。

 さて、ようやく大山古道(坂本道)の入口に到着。江戸期に大山へ詣でる参拝ルートの一つだったというこのルートは、今でこそ関係者の尽力でハイキングルートとして復活したが、長らく荒れた山道だったという。しかし、このルートは現在でも県道71号線として現役の幹線道路という格付けを有しているというのだから驚きだ。

 ルートの入口にある老舗旅館「竹田旅館」。



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 近くに古道入り口の道標が立つ。

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 ルートは途中で舗装された林道を横切りながら、ほどよい勾配の上りが続く。道は歩きやすく整備されている。

 1キロほど歩いたところにも道標が立ち、隣に句碑が置かれている。句碑の銘文は判読できなかったが、芭蕉の句が刻まれているという。



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 「水呑地蔵」と呼ばれる石仏群。今は近くに湧水はなく、信仰の道だった名残だけを伝えている。

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 更に1キロ歩いて「イヨリ峠」に到着。

 化粧直しされた不動明王像の色合いが、何とも周囲の風景と不釣合いで、滑稽でもあり不気味でもあった。「イヨリ」の語源は不明だが、不動明王像が祀られているためか、ここは「不動越(ふどうごえ)」とも呼ばれていて、自分が持っている登山地図(吉備人出版)にもその呼称が使われている。



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 ここは、大山南山稜縦走コースの分岐点で、北は大山へ向かうルート、南は高取山から弘法山方面へと向かうルートで、今日はこのルートを東から西に横断するように歩いていることになる。

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 ここから下りのルートになり、しばらく進むとゴルフ場が見えてきた。東京カントリー倶楽部の東コースの北側外周を巡るように下りが続く。



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 ハイキングルートも終わりに差し掛かる辺りにシカ防護ネットがあり、その手前には大山道の道標が立つ。

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 時計は正午を指していて、お腹がランチタイムを告げている。しかし、昼食会場の公民館にたどり着いたのは午後1時近くだった。

 昼食後は昔からの道を選び、道祖神などを見ながらのんびりウォークで解散場所の秦野駅まで戻った。




大井町の山田盆地ウォーキング (2016/1/23)

 午後には雪も降るかとの天気予報だったが、かながわトラストみどり財団主催のウォーキングイベント「プレート境界と箱根火山噴火の痕跡を訪ねる」は予定どおり行われた。この日の天候は、どんよりとした空模様で気温も低いが、雨さえ降らなければウォーキングには適当な寒さといえる。

 ウォーキングはJR御殿場線上大井駅に集合してスタートする。この日の引率は「おおい自然園」の園長さん等が3つのグループにわかれた参加者(29名)をガイドしてくれた。

 案内に記されたコースは、

上大井駅~メガソーラー「きらめきの丘おおい」(火山灰層露頭)~足柄いこいの村~四季の里(直売所)~農村公園(昼食)~ブルックス展望台~ブルックス直売所~相模金子駅

となっている。



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 午前9時半に上大井駅を出発、最初の目的地「きらめきの丘おおい
」を目指してスタート。1時間ほどのんびり歩いて、大井町の南東部・曽我丘陵の一角に位置する太陽光発電設備に到着。



 事業主は小田原に拠点を置く地元企業「株式会社 古川」、創業百周年を迎えたという地元の老舗燃料販売企業。発電設備は一昨年3月から稼働を開始しており、最大発電容量は2.12メガワットとのこと。建設用地は大井町から公有地の提供(貸借)を受け、20年の事業期間としている。大井町との共同事業とも言える。



 さて、ここを目的地としたのは太陽光発電設備の見学ではなく、建設に先立って造成工事中に発見された断層が保存されていて、これが6~7万年も前の箱根火山の噴火の痕跡をとどめており露頭と呼ばれていて、これを見学しようというものだった。



 この露頭に見られる火山灰層は、40万年といわれる箱根活火山の歴史で最後の大規模噴火とされる約6万6千年前に降り積もった軽石と火砕流の痕跡を示すもので、その上には約3万年前に噴火した富士山の火山灰も堆積しているという。
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 「おおい自然園」の一寸木
ちょっきと読むそうです。次の写真の方。)園長の30分余りに及んだ地質や地層に関する熱心な解説は、残念ながら素人には俄に理解し難かったが、太古の昔に箱根山の噴火により発生した火砕流が、この地はもとより神奈川県内の広範囲を覆い、噴石のうち軽石は東京方面まで飛んだという話には見学者一様に驚いていたようだ。

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 ここ曽我丘陵の西側は、「国府津松田断層」という活断層があるということはよく知られているが、箱根火山の活動の痕跡を間近に見て、今立っているこの大地も普遍のものではないと改めて実感させられた。



 


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 ところで、太陽光発電設備の説明はほとんど行われなかったが、施設見学は申しこめば対応していただけるそうなので、いずれ機会があるだろう。



 大井町には、この「きらめきの丘おおい」の太陽光発電設備の他、昨年稼働を開始した「足柄大井ソーラーウェイ」という県下最大級のメガソーラーが同町の篠窪地区にある。後日談だが、3月に篠窪地区を歩く予定があるので、大井町の担当課を通じて相談していたら、事業主体のJAG国際エナジー株式会社という会社の担当者から電話があり、快く見学の申し込みを受け入れていただいた。

 

 見学を終え曽我丘陵の稜線まで登ると間もなく「いこいの村あしがら」の隣り合わせにある農産物直売所「四季の里」に到着し、ここで昼食タイムとなる。



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 近くには、「おおいゆめの里」がある。ここは、約19ヘクタールを対象地域として、荒廃しつつある山林を身近な里山へと復元させる活動を行う場所、と紹介されている。

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 ゆめの里の南東側の農道を下り、山田地区へと歩を進める。山田地区には勝利川~菊川という小河川が流れて盆地状の山田地区に小さな扇状地を形成している。これら小河川は酒匂川に合流することなく、森戸川水系として相模湾に流れ下っている。




 途中で立ち寄った「了義寺」という古刹で、罠にかかって捕らえられたイタチを見た。狭い檻の中で落ち着かない表情だったが、皆にカワイイとの評価を受けてカメラのシャッターを浴びていた。



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 山田盆地を囲む西側の稜線に登り、「ブルックス大井事業所
」(旧大井第一生命館ビル)に到着。早速エレベーターに分乗して18階建ての社屋の屋上に出て周囲を望む。





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 直下に開けているのが山田盆地。写真では右側(西方面)に展開しているのが足柄平野だ。天気が良ければ、相模湾はもとより大島など伊豆七島も見えるという。

 

 北を望むと東名高速道路の先に表丹沢の稜線が見える。



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 東には、大井町篠窪地区にある富士見塚周辺の丘陵。

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 西は、足柄平野の向こうに箱根山の外輪山が望める。



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 屋上での展望を終えて、別棟にある直売所の無料試飲コーナーで「モカ」をいただく。

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 今日の日程はここで終了となり、JR御殿場線・相模金子駅まで歩いて帰途についた。

 寒い一日だったが、防寒ジャケットの内側は汗で結露していた。


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